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「す~りす~り」 「そこなゆっくりようむ。この寒空の下、壁にすりすりと何をやっているのだ?」 「ゆっ、す~りす~りおもちをたべるじゅんびみょん」 「おもち、とは…あのお餅か、しかしどこに?」 「す~りす~り…ちょうどできましたみょん」ぴらり 「ほぅ…これは確かにうまそうに焼けた餅だ」 「ゆっへん」 「しかしゆっくりようむや、いくらうまそうでもこれは『絵に描いた餅』ではないか」 「ならゆうがたまたきてみょん、ごちそうするみょん」 (むむう、あのゆっくりようむの絵に描いた餅を馳走になるのか… これは紙で腹を壊さぬよう大根の一本でも持っていこう…) ~夕方~ 「言われた通り来たぞ」 「ゆっ、まってたみょん」ぱたぱた 「ややっ!?それは…」 「ちょうどたべごろにやけたみょん、さぁおたべなさい」アチチッ 「ほぅ…これは確かにうまそうに焼けた餅はふはふ」アチチッ 「ゆっへん」 「確かに馳走になった。ううむ、しかし何故だ?何故にあの『絵に描いた餅』がこれだけの数の餅に」 「ゆっ、ようむのかいたおもちがたいそううれたみょん」 「なんと…!はっはっは!これは大した『絵に描いた餅』だ! どれ待っていろ、持ってきた大根でからみ餅をご馳走してやろう!」 「ゆゆっ、そいつはいいみょん」 『むーしゃむーしゃ!しあわせー!』 ―ゆっくりゆっくり。― by.とりあえずパフェ こないだ観てたマッサンのサブタイトルから思いつきました。 名前 コメント
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「ここはお兄さんのおうちだよ!!」 ゆっくりれいむの家族がいない間に戯れで巣を乗っ取った 画用紙にゆっくれいむっぽい絵が描かれたポスターなのか何なのかよく分からないものは破り捨てたし 川辺にある磨かれてキラキラした石は全部穴を掘って埋めた 小箱に集められていた花や木の実、虫の死骸なんかも一緒に しばらくすると、ゆっくりれいむ一家が帰ってくる 「おにいさんだれ?そこはれいむのおうちだよ」 「あんた誰?ここはお兄さんのお家だよ」 一番最初に飛び込んできたちびゆっくりれいむにそう返してやると すごすごと巣から出て行った 外では「おかーさん、れいむたちのおうちにへんなひとがいる」とか言ってる 「失敬な」 次は母親だろうか、大きなゆっくりれいむが入ってくる 「ここはお兄さんのお家だよ。ゆっくりできないゆっくりれいむは帰ってね!!!」 「ゆっ?」 自分がゆっくりできない奴だと言われ、動揺してる 「ゆっくりできるなら、ここにいていいよ!!!」 「ゆっ?」 「ゆっくりしていってね!!!」 「ゆっ?ゆっくりしていってね!!!」 母親ゆっくりは混乱している 「ゆっくり聞いてね。ここはお兄さんのお家」 「ちがうよ。れいむたちのおうちだよ」 「ゆっくり証明してね」 「れいむたちのたからものがあるよ。ゆっくりさがしてね」 「ゆっくり探してもそんなもの無いよ!!」 母親ゆっくりは辺りを見回す 確かに子供たちが自分を描いてくれた絵画もないし、川原まで冒険して見つけた宝石もない たっぷりと蓄えた美味しい匂いのする食料倉庫もない 「住む所が無ければ、ここに住んでもいいよ。ただし、ゆっくりしていってね!!」 「ゆっ」 母親ゆっくりは思った 自分達はこの人の家を間違えて自分の物と言ったのにそれを許してくれて 帰り道の分からない自分達に家を間借りさせてくれる。なんていい人なんだ それから俺とゆっくりの共同生活が始まった 「おなかへった」 1匹の子ゆっくりが言うと、それはすぐに周りの子ゆっくりたちに波及した 「おなかへった」「なにかたべさせてね」「ゆっくりおなかへった」 俺はわざと首を傾げてやる。何を言ってるのか分からないよ。という具合に 「おにーさん、おなかへった」 ついに母親ゆっくりまで俺に食べ物をねだる 「お兄さんは家を貸してあげるとは言ったけど、育てるとは一切言ってないよ。ゆっくり理解してね」 「ゆ・・・・ゆっくり理解したよ。待っててね。ご飯持って来るね」 そう言って母親ゆっくりは外に出て行く 俺はすぐさま子ゆっくりたちを風呂敷で包み川に流す この間わずか5分。虐待とか虐待じゃないとか喚く暇すら与えない 「ゆっくりかえってきたよ」 もちろん巣には俺しかいない 「ゆっ、こどもたちはどうしたの?ゆっくりせつめいしてね」 「あ、カラスに食われた」 「ゆっ!!どうしてゆっくりたすけてくれなかったの?!」 「お兄さんは家を貸してあげるとは言ったけど、守るとは一切言ってないよ。ゆっくり理解してね」 「ゆ・・・ゆっくりりかいしたよ・・・」 夜も更け、ゆっくりれいむが眠る頃 俺は落ちてた木の棒で母親ゆっくりを殴る びっくりしたのだろう。母親ゆっくりは言葉通り飛び起きた 俺は間髪入れずに、母親ゆっくりを捕まえ目の前に持ってくる 「お兄さんは家を貸してあげるとは言ったけど、生かすとは一切言ってないよ。ゆっくり理解してね」 そして、続ける 「ここは元々は君達のお家でした。でもお兄さんが君達の宝物をぜーんぶ捨てて、乗っ取ったの、 それに気付かずに、君は俺が親切な人だと信じ込んだの、ゆっくり理解してね」 母親ゆっくりがボロボロ涙を流す 「可哀想なのは君の子ども達。カラスに食われた?あれはウソ。ホントはお兄さんが川に捨てた 君がちゃーんと理解してたら子ども達は死なずに済んだかもね。ゆっくり理解してね」 巣から出て、母親ゆっくりを地面に置く なんか言ってるけど、涙声でよく分からない。ゆっくり理解していこう こいつも今から自分の不幸をゆっくり理解していくんだから
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今日は節分・炒った大豆もしくは殻付き落花生を投擲し、鬼に当てる日である。 テレビでは巨大ゆっくりすいかに豆を投げる行事模様が映されている。 ……豆食ってねぇかあのすいか。 「おねぇさん、せつぶんのときにはえほーまきをたべるっててれびさんでいってたよ!」 「いってたよ!!」 「いいか、ちぇんズ。 あの恵方巻という習慣ははるか西から伝わる恐ろしい邪教の類だ。 信じて食べたら空飛ぶ猫のミイラに追いかけられるぞ」 「そ、それは困るよ!」「こまっちゃうね!!」 「だから謙虚な東北人たる私達は豆をまいて鬼を追い払ったあと またこっそりドアを開けてヤツらを入れてあげなきゃならんのさ」 「なんで鬼さんをまたいれちゃうの?」 「バッカおまえ、ホントに追い払って毎日が幸せ続きだったらツマンネェだろ?」 「ふしあわせーよりしあわせーの方がいいとおもうんだけどよくわからないよぉ」 「わからないよぉ」 「いつか判るさ、多分。ほれ今日は外も小春日和で温いし豆買いに行くぞ」 「おねぇさん、ちぇん達は豆さん何個食べれるの?」 「単純に考えたらお前が二つで子ちぇんが0になるな」 「がぁぁん!」「わからないよぉ!」 「それじゃつまらないから巻いた豆とは別に煮豆作って一緒に食おうぜ」 「「それならいいや!」」 ……問題は超絶不器用な私が祖母のレシピどおり(決して母から教えられてはいない) 超絶甘い煮豆を作れるかだがちぇんズには言わないでおこう。 因みに豆ぶつけられてるすいかは幼稚園の行事に参加しているという設定です。 「みっしんぐぱわー!!」 『てりゃ!とりゃ!(豆を投げる子供達)』 「いたた!(とかいいながら口あけて豆食べてる)」 という平凡な光景。 すいかは優しいな -- 名無しさん (2009-02-16 19 33 56) 微笑ましい -- 名無し (2011-03-16 23 49 51) 名前 コメント
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各キャラ紹介文 魔理沙 ここは まりさの AAを ほかんしておく ぺーじ。 したのりんく から とんでね _,,....,,_ _-''" `' 、ヽ \ | ;ノ´ ̄\ \_,. -‐ァ | ノ ヽ、ヽr-r'"´ (.___,.!イ_ _,.ヘーァ'二ハ二ヽ、へ,_7 rー''7コ-‐'"´ ; ', `ヽ/`7r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ!イ´ ,' | /__,.!/ V 、!__ハ ,' ,ゝ`! !/レi' (ヒ_] ヒ_ン レ'i ノ _人人人人人人人人人人人人人人人_,' ノ !'" ,___, "' i .レ' > ゆっくり補完していってね!!! < ( ,ハ ヽ _ン 人!  ̄^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄,.ヘ,)、 )>,、 _____, ,.イ ハ +ゆ.魔理沙 その1 ゆ.魔理沙 その1 ■帽子の先もよろしくです ■左向き魔理沙 ■5方向魔理沙 ■乙なんだぜ ■ゆっくりの極意を語るぜ ■ゆっくりとはなんだろう ■ゆっくりした結果がそれだぜwwwww ■むーしゃ♪ むーしゃ♪ ■見つめる魔理沙 ■まりさをナデナデ ■魔理沙がゆっくりと 7GET ■マスタースパーク ■街破壊 ■夜神月 ■少女休憩中? ■…病気でした ■ミッシングパワー! ■桐雨魔理奈 ■爆笑 ■…と思うゆっくりであった ■2本足 ■インタビュー ■ぷぎゃー ■飲み物片手に聞き流し +っ.魔理沙 その2 っ.魔理沙 その2 ■NO THANK YOU ■魔理沙とパチュリー ■魔理沙とアリス ■魔理沙とレティ ■眠い魔理沙 ■吐き捨て ■ラブレター ■石田衣良 ■キター ■魔理沙ハウス ■魔理沙と魅魔 ■スタンド ■だが断る ■プププ… ■ロゴ系魔理沙 ■するめ ■魔理沙の歴史 ■うふふ魔理沙 ■グラサン ■霊夢と比べて全然はやらなかった… ■ツッコミ待ち +く.魔理沙 その3 く.魔理沙 その3 ■そーなのかー ■ふくれまりさ ■等身大激エロ魔理沙人形 ■うー! うー! ■東方地霊殿の魔理沙とにとり ■ただし、マスパは目から出る ■魔理沙の誓い ■まるでバルタン星人だぜ ■スフィンクス ■郵便受け ■好奇心がツンツン ■スベスベマンジュウガニ ■イタリア産のゆっくり ■ポージングに悩む魔理沙 なんと奇遇な ■ゆっくり閉じ込めてね!!! ■ライドアーマー ■おお、モアイモアイ ■ケロ帽かぶってみた ■楽器片手に号泣 ■非常口 ■ビグザム ■無念の涙 +り.魔理沙 その4 り.魔理沙 その4 ■オーレリーズサン ■超魔理沙 ■またもやTMA ■褌 ■何をやっても無駄なんだぜ○スタンド ○残像 ○侵蝕 ○分裂 ■スィー ■ブーツまりさ ■ないない ■ハムハフ ■ガチャピンとムック ■手紙○なんちゃって ■無茶しやがって… ■キモい二本足 ■クマーと魔理沙 +し.魔理沙 その5 し.魔理沙 その5 ■カンペ ■ふくれまりさつねり ■ま゙いざの゙おどっどぎがあぁ!!! ■ふくれまりさ改変大会 ■ゆっくりの出産 ■異色コンビ ■歩きふくれまりさ ■まりさ猫 ■バーッカじゃねえの? ■老化 ■ゾンビ ■バウンド ■イイハナシダナー ■ブーン ■焚書 +て.魔理沙 その6 て.魔理沙 その6 ■一粒で3メートル ■まりさとありす ■よぞら ■暴君とまりさ ■東方妖色夢1 ■東方妖色夢2 ■おことわり ■ヒダリヲミロ ■表へ出ろ ドナルド ■残像 ■生涯現役だもんで ■否定 ■ゆっくりしてる場合じゃねえ ■ニガリ ■きめぇ鏡 ■6つのキノコ ■戦闘機 ■イボコロリ +い.魔理沙 その7 い.魔理沙 その7 ■出て行ってね ■まりさは悪くないよ ■嘲笑 ■マスタースパーク大全 ■ワイルドワイバーン ■ありさんとまりさん ■ねるねるねるね ■まねっこ ■解ってるんだぜ ■バカにしないでくれる!? ■ゆっくり眠る ■おさげ歩行 ■やれやれだぜ ■移動形態 ■ピチューン ■絶壁 ■マリーホワイト +っ.魔理沙 その8 っ.魔理沙 その8 ■ズバッ! ■マジック ■魔女の宅急便○Toアリス ○Toパチュリー ○To霊夢 ○To幽々子 ○To藍 ■アリスの真似だぜ ■あたりつき ■ばくだんとまりさ ■ゆっくりのゆっくりのゆっくり ■大福の夢 ■油断大敵 ■トラウマタワー ■ねろ +て.魔理沙 その9 て.魔理沙 その9 ■走れまりさ ■巨大正面魔理沙 ■ク魔理沙 ■巨大魔理沙左向き○恐怖顔 ■利根川魔理沙 ■イメチェン ■マトリョーシカ ■ストレイト・クーガー ■ありそうでなかった釣り眉 ■四足歩行 ■Q-joy ■バナナダイエット ■ゆっくりの成長(魔理沙編) ■ゆっくり魔理沙Ver.0.5 ■オプーナ ■着ぐるみ ■当店自慢の一口餃子です。 ■かっこいい魔理沙(ドム) ■核保有 +ね.魔理沙 その10 ね.魔理沙 その10 ■着ぐるみその2 ■グラディウス ■ハロウィン ■そのとき、魔理沙に電流走る! ■ウィッチ ■吸引力の変わらないただ一つのゆっくり ■整形外科 ■メシウマ状態 ■チャリーン ■つよし ■たかし ■たかし2 ■けんじ ■けんじ2 ■テーレッテー ■覇王翔吼拳 ■萃化 +!.魔理沙 その11 !.魔理沙 その11 ■はいはい、どーもry ■クリスマス ■道化帽 ■体躯 ■ワンペア ■巨大魔理沙(ドラえもん風) ■こっちくんなの続き(Ver.早苗) ■こっちくんなの続き(Ver.静葉) ■うふふ魔理沙ときゃはは魔梨沙 ■きゃはは魔梨沙 ■山崎渉 ■切なくなるからやめろ ■北斗の拳 ■ホワイト黒マン ■お雑煮 ■波乗り ■キリン ■ヘーベルハウス ■片腕有角のオーレリーズサン +!.魔理沙 その12 !.魔理沙 その12 ■猫 ■にちょりとまりさ ■エビフライを食す ■かわいい魔理沙 ■かわいい魔梨沙 ■キン肉マン魔理ポー沙 ■“秋☆枝”魔理沙 ■BLAME! ■魔理沙ちゃんウフフ ■元氣―杯 ■マスタースパーク その2 ■正面顔 ■見上げる ■シリーズ別イラスト ■まりさのほっぺってやわらかそうだよな ■満面の笑み ■整形魔理沙 ■台車 ■( Д ) ゚ ゚ ■吸い込み +!.魔理沙 その13 !.魔理沙 その13 ■ヤンキー座り ■魔女の鍋 ■ハロウィン仕様 ■ちょっとキノコ狩りいってくる ■おきる ■俺魔理沙じゃない ■ワイングラス片手に ■リリーホワイトブラック ■ねぼう ■パワーを集中 ■痛車 ■衝撃的ななにか ■鮭チャーハン ■ウーッフッフッフッ ■幼女魔理沙 ■リラックス ■箒にまたがって ■顔長魔理沙の上向き ■90度回転 ■腕の方が本体 ■体育座り ■ヨコマリ ■アイーン○鼻絆創膏 ■フランス人 ■冷たい視線 ■乙弁 +!.魔理沙 その14 !.魔理沙 その14 ■マリー・ポッターと水蜜の部屋 ■ムラムラ水 ■大胆小心な人間霧雨魔理沙(茨木華扇) ■覗き見 ■全裸待機○ヒン乳 ■ルパン ■もらいまりさ ■エキサイティング ■お札 ■ブラ ■前輪香霖 ■きのこシチュー ■髪をとかす ■真マスタースパーク ■ガッツポーズ ■魔狸沙と魔狐沙 ■グリモワールオブカセン ■パワーアップキノコの食後 ■あなた疲れてるのよ ■恥ずかしがり +!.魔理沙 その15 !.魔理沙 その15 ■すべりこみ ■しょうゆおいしいです ■まりもっこり ■グェーッ ■マリサベリー・ハーン ■丸干し泣き ■ローソク ■魔女のコスプレ ■黒歴史との邂逅 ■ブラックサンタ ■キリッ! ■魔女の宅急便 ■忘れてた魔理沙 ■霧雨の親父さん ■錬金術の禁忌 ■ギャルゲー +!.まそ絵風ゆっくり魔理沙 その1 !.まそ絵風ゆっくり魔理沙 その1 ■標準 ■左向き ■泣き顔 ■ぐぬぬ ■プッ ■むーしゃむーしゃ ■マジキチ ■へ~ ■ケツアゴ ■海賊帽 ■グラサン ■いたずらで放つ曼荼羅ふにゅー ■ゆっくりマンチョコまりさ +!.魔理沙の受難 !.魔理沙の受難 ■つねられまくる魔理沙○つねってる奴の正体 ○痛くないぜ ○感じないぜ ■殴られまくる魔理沙 ■やせがまん ■泣き ■血ヘド ■呪いの館 ■フランとレミリアと魔理沙 ■折り紙 ■哈爾濱化○地霊ニラギョウザ ■アミバ様ごっこ ■アミバ様ごっこをした結果がコレだよ!!! ■足の小指 +!.魔理沙の災難 !.魔理沙の災難 ■ヅラまで取られた ■ヅラまで取られた結果がこれだよ! ■ストーカー +!.めくるめくキノコの世界 !.めくるめくキノコの世界 ■めくるめくキノコの世界○ホンメリンギ ○ヤマザナダケ ○フニンキノコ ○冬虫夏草 ○メイマルテングダケとメイマルテングモドキ ○ニジュウイッポンシメジ ○ミシャクジエノキ ○濃烈死茸 各キャラ紹介文 魔理沙
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「おにいさん、ちょっとみててね! ゆっくりのびるよ!」 「おぉ、どんどん伸びてくなぁ」 1時間後 「(高さ云十mになって)もどしてー」 「……とりあえず少しずつ下に押してくか」 治るのに1日かかったそうな。 名前 コメント
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5月だ。だが、かなり蒸し暑い …そんななか。ダンボールの中に入れられたゆっくりチルノをみつけた。 「ゆっくりチルノをひろってしまった」 * * * 「もってきたはいいけど…なにするか」 「ゆ…ゆぅ…こーり…こ……」 チルノは溶けそうになりながら頑張っていた…っておい 「氷用意するからとけるなよ!死ぬなよ!」 おにいさんは大急ぎで冷蔵庫の所にいった。 「これでどうだっ(つでかい保冷剤&氷」 「ゆ…ゆ?…きもちー」 「よかった…大丈夫か?」 「うん!あたいったらげんきでさいきょーよ!」 お決まりのセリフ。だが可愛いし許す あぁ冷たそうだなぁ…あついしこのさいいいか… 「ほれ」 おにいさんはチルノを頭の上に乗せた。 「ゆ!?あついよ!ゆっくりおろしてね!」 だめだったか、やりたかったのに。 「あ、ごめんな。おろすからゆるせ」 「おにいさん!これからよろしくね! さいっきょーなあたいを!」 「あぁ、こっちこそよろしく。だな」 ========= 2もつくるかもしれません。 作者「hinata/kinoko」 期待してます -- 名無しさん (2011-05-19 23 44 15) ここからどの様に展開させてくか地味に気になるんだな -- 名無しさん (2011-05-20 13 59 56) ノート用のPCクーラーの上はゆっくりできるよ! -- 名無しさん (2011-05-20 15 58 10) 名前 コメント
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あたい 小町 歳? 忘れた。 スリーサイズ? 鎌なら1本だけだよ。 …とかいう言い回しが少し前に外の世界で流行ったらしい。 結構面倒臭いな、これ。 あたいは小野塚小町。死者の魂を三途の河の向こうまで渡すのが仕事…なんだが、最近はどっかの化け猫のせいで来る量が減ってる。多いときでも1日に2、3人ってところだ。…まぁ、おかげで堂々とサボれるんだけど、上司の四季映姫・ヤマザナドゥ様には説教され放題。来ないもんは来ないんだからしょうがないじゃないですか。 とりあえず、あの猫娘は一度とっちめてやった方がいいかもね、軽く。 魂が来ない間何をしてるかっていうと…大体は昼寝だ。あとは散歩とか。散歩は結構楽しい。三途の河といっても、ぱっと見た感じは普通の川とたいして変わりはない。川を見れば魚が泳いでるし、上を見れば鳥が飛んでるし、左右を見れば動物や虫がいる…もっとも、みんな魂だけの存在で実体はないんだけどね。そういうのを観察できるのが散歩の楽しみだ。 河岸で魂を待ってるときにも、動物達の方から寄ってくることがあって、遊び相手になったり一緒に昼寝したりする。これも結構楽しい。 でまぁ、最近その動物たちに混じってアレが現れるんだよな。 ほら、噂をすれば何とやら。 「ゆっくりしていってね!!!」 「ああ、あたいはゆっくりしてるよ。お前さんもゆっくりしていきな」 そう、ゆっくりだ。場所が場所なんで、みんな真っ白で透けてるけどね。死んだ奴なのかここで自然発生したのかはわからない。 このゆっくり達は動物以上にあたいによくなついてくる。特に吸血鬼んとこの門番のやつと…あたいと同じ顔してるやつ。後者は最初のうちは気味悪かったけど、今ではそうでもない。ちなみにこの2種類はお互い仲がいいらしく、よく一緒に昼寝しているのを見かける。 ゆっくりもそうだが、ここの動物たちは基本的に三途の河を渡る必要がない。四季様をはじめとする閻魔様達が善だ悪だと言ってるのは、結局人間がそういう意味を後付けしただけであって、人間にしか通用しないのだ(幻想郷の場合は妖怪にも通用する)。自然を自然のまま生きて天寿を全うした動物たちに人間の定規を当てるのは自然の理に反する、ということらしい。 もっとも、ゆっくりには人並みに悪さをする奴もいるので、四季様の許可をもらったり、四季様からの要請を受けたりした時は、そういう悪いゆっくりを三途の河に沈めてる。あそこは底なしだから、一度沈むと二度と上がってこれない。 ある日、河岸で動物たちと遊んでいると、2匹のゆっくりが近づいてきた。片方は吸血鬼んとこの図書館の主のやつ…ぱちゅりーで、もう片方は寺子屋の教師のやつ…けーねだ。現世のぱちゅりーは体が弱いらしいが、実体のないここのぱちゅりーは、少しおとなしいものの、健康面に関しては他のゆっくりと大して変わりはないみたいだ。けーねは本物よろしく満月で角が生えたりするんだろうか。 どっちもゆっくりの中では知的好奇心や記憶力があり賢い方で、あたいの話をよく聞いてくれる。 「こんにちは、おねーさん」 「むきゅーん、こんにちは」 「こんにちは、お二人さん」 「おねーさんおねーさん」 「何だい?」 「むこうの"かわぎし"には"さいばんしょ"があるんだよね?」 「そうだよ。それがどうかしたのかい?」 「わたしたち、むこうの"かわぎし"にいってみたいの」 聞けば、死者が向こう岸に渡った後どうなるのかを直接見てみたいらしい。あたいの舟じゃないと三途の河を渡れないんで、あたいに聞いてきた、というわけだ。 「いいのかい?ゆっくりできないかもよ?」 「でもいってみたいの。ね、ぱちゅりー?」 「むきゅーん」 ぱちゅりーはうなずくように縦に動いた。 「…よしわかった!でも死者が来ないと舟を出せないからしばらく待とうな」 「ゆっ!」 「むきゅーん」 そうしてあたいたちは死者を待っていたんだが、現れたのは夕方になってからだった。ウトウトしてたところをけーねの頭突きで起こされ、前を見たら死者が1人いた。いやぁ、死者に居眠りしてるとこを見られるとは、失態失態。 死者の男とけーね、ぱちゅりーを乗せて舟を出す。男が聞いてきた。 「この2匹は?」 「ああ、なんでも裁判所見学がしたいんだそうで」 「なるほど。魂になってもそういう所はあんまり変わんないんですね」 「好奇心のことかい?」 「そうそう。私もけーねを1匹飼ってたんですけど、そいつもやたらと本を読みたがったんですよねぇ」 その後、ゆっくりの話や世間話をしているうちに対岸に着いた。まず男を降ろし、次にあたいが2匹を抱えて舟から降りた。 裁判所に着くと、誰かが四季様の判決を受けたところだった。 そいつが退場した後、四季様がこちらに気づいた。 「あら、小町」 「死者1人連れてきましたー。ところで今のは?」 「よその裁判所から依頼されて臨時で裁判をしていたところです。なんでも、死者の大渋滞を起こしているそうで。…それは何ですか、小町?」 四季様は2匹を指さした。 「ああ、見学希望です」 「あら、感心ね。2人とも、見学なら静かにしていてくださいね」 「ゆっ!」 「むきゅーん」 「それでは裁判を始めます」 男の判決は天界行きだった。生前は良き夫であり、良き父親であり、良き飼い主であったみたいだ。しかし四季様は天界行きでも地獄行きでも非常に大きくてハリのある声を出すため、2匹はずーっとビクビクしてた。 帰りの舟で2匹に感想を聞いてみた。 「じつにきょうみぶかかったわ」 とけーね。 「むきゅーん、でもおねーさんのいうとおり、あまりゆっくりできなかったわ」 とぱちゅりー。 「そうかい。また行きたいかい?」 けーねはしばらく考えた後、 「やっぱりこっちの"かわぎし"でゆっくりしていたいわ」 と答えた。ぱちゅりーも、 「むきゅーん」 と、けーねに同意したみたいだ。 「そうかいそうかい。まぁ、また行きたくなったら声をかけてな」 「ゆっ!」 「むきゅーん」 舟が河岸に着き、あたいは2匹を降ろした。 2匹はあたいに別れの挨拶をして帰っていった。 …久しぶりに四季様の判決見たらあたいも疲れちゃったよ。 昼寝でもしながら次の死者をゆっくり待ちますかね…。 以下言い訳など 小町っぽさを出すのに苦労しました。ちょっと油断すると第三者視点のカタい文になるし、"はすっぱな"(はてな参照)っていうのもよくわからなかったので。 締めがなんか中途半端だ…。 東方キャラ出すとゆっくり分が少なくなるなぁ…。今度ゆっくりだけで1個書いてみようかしら。 感想、質問、誤字報告等あれば下のコメント欄へ。閲覧ありがとうございました。 尻尾の人 早速小町ものが来ましたね、小町ものは貴重なので気が向いた時にでも充実させてみて欲しい -- 名無しさん (2008-11-20 08 19 59) 感想ありがとうございます! 致命的ミスを発見したのでそこを含めて少し修正しました。 …スリーサイズのところ、あんまおもんないな。残すけど。 -- 作者 (2008-11-20 09 59 55) おお、小町視点だ とても面白かったです 天国でも地獄でもない"かわぎし"で二人のゆっくりはなにを学ぶのでしょうね -- 名無しさん (2008-11-20 20 37 04) 感想ありがとうございます! 何を学ぶのか う~ん…とりあえず、当分は他のゆっくりに ご教授したり質問攻めにあったりする気がしますw -- 作者 (2008-11-21 20 49 44) 名前 コメント
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U・k・k・u・r・i 「ゆっ」「ゆっ」「ゆっ」「ゆっ」「ゆっ」「ゆっ」 ゆっくり! 「ゆっくりしていってね!!!」 U・k・k・u・r・i 「ゆっ」「ゆっ」「ゆっ」「ゆっ」「ゆっ」「ゆっ」 ゆっくり! 「ゆっくりしていってね!!!」 3・2・1・・・ 「さん」「にぃ」「いち」 ファイアー! 「ゆっくりしていってね!!!」 中の 餡子が れいむ「ゆっくりしていってね!!!」 マットを汚す まりさ「ゆっくりしね!!!」 れいむ「ゆべっ」 今日の勝負は れいむ「どぼじでごんな゛ごどずる゛の゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛」 並じゃないぜ まりさ「それはれいむがばかだからだぜ!!!」 ゲスの パワーに まりさ「ゆっへっへ、かくごするんだぜ」 負けたら最後 れいむ「だずげでぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛」 おうちが 派手に まりさ「きょうからここはまりさのいえなんだぜ!!!」 荒らされる れいむ「も゛っどゆ゛っぐりじだがっだ・・・」 愛する ちぇん「わかるよー」 友の みょん「ちーんぽ」 まなざしが ありす「とかいはね!」 倒れるたび れいむ「ゆがっ」 傷つくたび れいむ「ゆべっ」 俺を強くする れいむ「ゆっくりおこったよ!!!」 Dive! れいむ「ゆっくりたいあたりをくらってね!!!」 ルール破りの まりさ「あたらないぜ」 れいむ「ゆぐっ」 Jump! れいむ「ゆっくりしたじきになってね!!!」 ゲスなゆっくり まりさ「おそすぎるぜ!ばかなの?しぬの?」 れいむ「ゆぎゃっ」 さぁ お遊びは れいむ「ゆっくりしたけっかがこれだよ・・・」 ここまでだ もこ 「もこたんインしたお!!!」 Attack! もこ 「これでもくらうお!!!」 ラスト5秒の まりさ「ゆぎゃっ!?」 fire! もこ 「もえるがいいお!!!」 ゆっくりファイター まりさ「も゛や゛ざな゛い゛でぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛ぇ゛!!!!」 俺は炎の れいむ「な゛ん゛ででい゛ぶま゛でも゛や゛ずの゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛」 もこたんだ もこ 「ゆっくりインしたよ!!!」 U・k・k・u・r・i 「ゆっ」「ゆっ」「ゆっ」「ゆっ」「ゆっ」「ゆっ」 ゆっくり! 「ゆっくりしていってね!!!」 M・O・K・T・A・N 「ゆっ」「ゆっ」「ゆっ」「ゆっ」「ゆっ」「ゆっ」 もこたん! もこ 「もっこもこ!!!」 3・2・1・・・ ちぇん「わからないよー」みょん「きょせいー!?」ありす「どがい゛はじゃな゛ぃ゛ぃ゛」 ファイアー! もこ 「ゆっくりもやしたよ!!!」れいむ「み゛ん゛な゛も゛え゛ぢゃっだよ゛ぉ゛!!!」 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー あとがき 筋肉マンのOPと饅頭タイプゆっくりのコラボ。 何故か頭の中に浮かんできました。 後から見直して何でこんな考えになったのかさっぱり分かりません… そのまんまつなげても「うっくり」「もくたん」になっているのは仕様です、多分。 過去に投下したもの 博麗神社にて。 このSSに感想を付ける
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ゆっくりした週末 14KB 虐待-普通 赤子・子供 現代 虐待人間 本当にゆっくりは可愛いですよね 木々に囲まれた小さな広場。 森の中を歩き回り、最終的にここに辿り着いた。 「ゆっくり、ゆっくり」 「ゆっくち、ゆっくち」 美味しいものをあげるから、と声をかけ続けた甲斐はあったようだ。 私の背後には、沢山のゆっくり達がついて来ている。 やはり、れいむとまりさが多いようだ。 「おにいさん、どこまでいくの?」 「ああ、ごめんね。ここにしようか」 綺麗な空気に、爽やかに差し込む木漏れ日。 さぁ、みんな。ここで、ゆっくりした週末を過ごそう。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 「はやきゅ、あみゃあみゃちょーらいにぇ!」 「だめだよおちびちゃん、あわてるゆっくりはゆっくりできないよ」 「ゆぅ……ごめんにゃしゃい、おにいしゃん」 人里離れた森の中だけあって、スレてないゆっくり達が多いようだ。 都会のゆっくりは人間を見下すものが多いが、ここのゆっくりはみんな素直だ。 「ずいぶん待たせてしまったね」 「そんなことないよ!」 「おしゃんぽ、たのしかったのじぇ!」 私は、カバンの中から甘味を取り出す。 クッキー、チョコレート、キャンディー……。 ゆっくり用の味気ないペットフードなどではなく、人間用のきちんとしたものだ。 広場の真ん中に腰を下ろし、周囲に甘味を広げる。 「さぁ、好きなだけ食べなさい」 今さら警戒されることもないかとは思ったが、極力優しい口調で語りかける。 案の定、ゆっくり達は素直に近づき、甘味に舌を伸ばし始めた。 「ぺーろ、ぺーろ……」 「ゆゆ! すごくあまいよ!」 「ほんちょ!?」 それでも小さなゆっくり……子ゆっくり達は多少警戒していたようだ。 親達が味を確かめたのを見て、やっと近づいて来るものも居た。 「むーちゃ、むーちゃ……ゆゆっ!?」 「ちあわしぇ~!!」 「うみぇ、こりぇめっちゃうみぇ!」 歓喜の声が一度上がると、その後は早かった。 ゆっくり達はもの凄い勢いで、私のお土産にかぶりつく。 「口にあったようで、良かったよ」 幸せそうなゆっくりの食事風景を見て、思わず笑みがこぼれる。 少々値は張ったが、これだけ喜んで貰えれば本望だ。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ いつのまにか、一匹の子れいむが私の目前で何度も跳ね続けていた。 口元には食事の後があり、ぷっくり膨れたお腹を揺らしている。 「あしょんでね! れいみゅとあしょんでね!」 キリッとした眉毛と、期待に満ち溢れた目をしている。 食後の運動でもしたいのだろうか? 「よし、ここに乗ってごらん」 私は、子れいむの前に手を差しべた。 「ゆゆ?」 子れいむは一瞬だけ戸惑うが、笑顔のままで私の手のひらに飛び乗ってきた。 ほのかに暖かく、柔らかい感触が手のひらに伝わる。 「いくぞー」 そのまま、子れいむと乗せたまま、手を天高く持ち上げる。 「ゆ、ゆわー!」 子れいむが、ぷるぷると震えながら絶叫する。 「おっ、おっ、おしょらを」 そこまで聞こえた所で、手を地面スレスレまで下げてしまう。 「……ゆ?」 子れいむが、不思議そうに周囲をキョロキョロと見回す。 反応が面白くて、つい子れいむを見て微笑んでしまう。 「れいみゅ、とんでないよ……」 ガックリと顔を伏せてしまった。 私は再び、手を高く上げてやる。 「ゆゆゆっ!?」 すぐに子れいむが反応する。 今度はすぐ下げたりせず、手は高く上げたままだ。 「れいむとんでりゅ!」 子れいむの絶叫に、周囲のゆっくりも気がついたようだ。 甘味を食べるのに夢中だったものまで、私の方へ近づいてくる。 「ゆわぁぁぁ……!」 「おちびちゃん、ゆっくりしてるよぉ……」 「れいみゅ、おしょらをとんでるみちゃい……」 みな、ぷるぷる震えて賞賛の声を上げる。 小ゆっくりの中には、お漏らしまでしているものも居た。 「まりさもとびたいよ!」 「おにいさん、れいむもとぶよ!」 「まりしゃも、おしょらをとんでみちゃいのじぇ!」 要求に答えるべく、次々にゆっくり達に空の散歩をさせてやる。 全ゆっくりを持ち上げきる頃には、私の腕はもうパンパンになっていた。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 気がつけば、辺りはすっかり暗くなっていた。 ゆっくりした時間に、時が過ぎるのも忘れていたようだ。 「さて、そろそろ帰らないと」 満面の笑みで週末のひと時を楽しんでいたゆっくり達に、別れの挨拶を切り出す。 残念だが、また平日がやってくる。 「えー!」 「もう、かえっちゃうにょ?」 「もっとあそんでね!」 「あしょんでにぇ!」 ゆっくり達が、口々に騒ぎ出す。 相変わらず口元は笑ったままなのだが、涙目になっているものも居た。 「週末にまた来るよ」 「しゅうまつ?」 首を傾け……いや、身体? とにかく顔を斜めにしながら、ゆっくり達が不思議そうな顔で私を見つめる。 「週末ってのは……何て言えばわかってもらえるかな」 ゆっくりは、学校も会社も行かない。 人間の慣習を、理解してもらうのは難しいかもしれないが……。 「ゆっくりりかいしたよ!」 理解したらしい。 「本当にわかったのかい?」 皆が首? を傾けるなか、一匹のれいむが誇らしげに微笑んでいた。 「れいむは、かいゆっくりだったんだよ!」 「ほほう」 つまり、飼い主に捨てられたってことか。可愛そうに。 こんな森の奥深くに捨てられて、さぞや辛かっただろう。 「かいぬしさんが、おやすみのひがしゅうまつさんだよ!」 しかし、ゆっくり達は学校や会社に行っているわけではない。 週末の意味だけがわかっても……。 「おやしゅみのひって、いつ?」 傍らに居た子まりさが、私の疑問を代弁してくれた。 「いいしつもんだよ、さすがれいむのおちびちゃん!」 なるほど、子を作ったために飼い主に捨てられたのか。 最近は子作りを禁止している人が多いらしいし、恐らくそうなのだろう。 「かりがおやすみのひが、しゅうまつさんだよ!」 「ゆっくちりかいちたよ!」 なんと、このれいむは人間同様に一週間を過ごしているらしい。 週末に狩りを休んでいるということは、平日にちゃんと餌を溜めているのか。 よほどしっかりと教育されたのだろう。 「れいむは賢いな」 私は心底感心し、れいむの頭をなでてやる。 れいむは頬を染めて胸? を張った。 「それほどでもあるよ!」 子供さえ作らずに居れば、捨てられなかっただろうに。 どうしても自分の子が欲しかったんだろう。 つがいらしきゆっくりの姿が見えないが……シングルマザーってやつか。 「狩りは大変だろう。これからは、私がゆっくりした週末を過ごさせてやるからな」 私の言葉に、れいむや子まりさだけでなく、周囲のゆっくり全てが笑顔を弾けさせた。 「ゆっくりできるよ!」 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 木々に囲まれた小さな広場。 次の週末も、もちろん私は約束の場所に居た。 かなり早い時間に来たため、まだゆっくり達は一匹も来ていない。 だが、それでいい。 素敵な週末のために、ゆっくりするために。 準備を万端にしなければ、ならないのだから……。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ しばらくの後、最初のゆっくりがやってきた。 「おにいさん、ゆっくりしていってね!」 「やぁ、ゆっくりしていってね」 「やっとしゅうまつさんがきたんだね、わかるよー」 周囲を確認すると、少しずつ他のゆっくりも集まってきているようだ。 やはりれいむやまりさが多いが、先週は見なかった種類のゆっくりも居る。 「しゅうまつさんがたのしみで、がまんできなかったよ!」 「れいみゅも!」 「まりしゃも!」 「とかいはなしゅうまつは、ゆっくりできるわ!」 気がつけば、かなりの数が集まっていた。 恐らくは週末の噂が、他の群れにも伝わっていたのだろう。 「むきゅー、しゅうまつさん!」 「ちゅうまつ! ちゅうまつ!」 「ゆっくち! ゆっくち!」 ゆっくり達は口々に歓迎の声を上げる。 その場で跳ねて、喜びを全身で示しているものもいた。 「……ああ、そうだね」 極力無表情を装うと努めていた。 しかし、どうしても口元が弛んでしまうのを抑えられない。 「私も、ずっと待っていたよ」 私は、足元に視線をやる。 地面から短い紐が伸びているのが見える。 「ゆっくりした『終末』が来るのを、ずっと待っていたんだよ」 私は、紐を強く引っ張った。 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 仕掛けは完璧だった。 わざわざ紐に連動させたのも、できるだけ直前まで警戒させたくなかったからだ。 「ゆゆっ?」 「これなぁに?」 ゆっくりの周囲を、目の細かい網が取り囲んでいる。 それなりに縦幅もあり、飛び跳ねて越えるのは難しい高さだ。 土に紛れて地面に隠すのは大変だったが、ゆっくりするためなら仕方がない。 網は、広場の周囲を取り囲む木々にしっかりと絡んでいる。 ゆっくりごときの力で取り外せるものではない。 「心配しなくてもいいよ。とっても、ゆっくりさせてあげるから」 なにせ、ここまでかなりの手間暇をかけている。 場所が遠いので、週末しか使えないのも痛かった。 だが、それもこれも、純粋無垢なゆっくりどもに触れ合うためだ。 「ゆ……ゆぅ」 どうしても周囲の網が気になるのか、ゆっくりどもは返事こそすれ不安気だ。 私はニッコリと笑い、そっと手を差し伸べる。 「これが気になるのかい?」 「ゆん……」 件の、元飼いゆっくりだったれいむだった。 網がどういうものなのかも、何となくわかっているのかもしれない。 他のゆっくりどもは、そもそも網が何だかわからないといった感じだ。 「大丈夫だって、ほら」 れいむにそっと手を添える。 一瞬震えたれいむだったが、結局はされるがままになる。 私は、れいむの背を軽く押し、網の近くへ移動させてやる。 「な? ただの網だよ」 「そ、それはそうなんだけど……どうしてあみさんなんかを」 「まだわからないのかい? 仕方ないなぁ」 深呼吸のあと、手に力を込める。 れいむへ添えた手に、じっとりと汗が浮かんできた。 「じゃあ、もっとよく見てごらん!」 「ゆああぁぁぁ!?」 網にめり込んだれいむの身体が、元の半分ぐらいの厚さになっている。 押し込める手に伝わる弾力が心地よい。 「ゆっ!?」 「れ、れいむ?」 慌てて他のゆっくりどもが、近くに飛び跳ねてくる。 しかし、もう間に合わない。間に合わせない。 私は、押し込める力を更に強くした。 「ゆぎゅあぁ! れ、れいむつぶれちゃ、や、やべて!」 れいむのまん中部分が、押し込まれてベッコリと凹んでゆく。 餡子が逃げようとしているのか、周囲は膨れ上がり、まるでドーナツのようだ。 この状態で喋られるのは、本当に不思議だ。 「大丈夫、もう少しだよ!」 「や、やべて……ぎゅぶゆっ!」 ボフン! という音と共に餡子が飛び散った。 網に切られるよりも早く、餡子の逃げ場が無くなってしまったようだ。 「お、おきゃあしゃん!?」 一番早く事故現場に到着したのは、爆散したれいむの自慢の子だった。 他のゆっくりどもは、あまりの恐怖に少し距離を取っていたようだ。 「ど、ど、どうしちぇ、こんにゃことしちゃの?」 子まりさは涙目で身体をプルプル震えさせながらも、抗議の声を上げた。 母親がこんなことになったというのに、なんという意思の強さだろう。 「まりさは賢いな」 私は子まりさに向き直ると、すばやく掴み上げる。 「や、やめちぇ……おしょらをとんでるみちゃい!」 そのまま持ち上げると、あっさりと浮遊感の虜になったようだ。 キャっキャッと嬌声を上げる子まりさを、母親だったものへ近づける。 さすがに子まりさも思い出したらしく、驚いた顔つきに変わっていった。 「お……しょら……おきゃあしゃん?」 子まりさを掴んだまま、思い切り腕を振りかぶる。 「おきゃあ……おしょらをっ!」 そのまま、母の染みが残った網目掛けて叩きつけた。 「とんでるみちゃぶぎゅう!」 断末魔が途切れた時には、手には網目の感触しか残っていなかった。 網の向こう側を見ると、バラバラになった何かが散らばっている。 黒いお帽子だったもの、サラサラの金髪だったもの、すべすべのお肌だったもの。 「まり……ちゃ……?」 「お、おにいさん、なにをしたの?」 疑問の声を上げるゆっくりどもへ、私は振り向く。 抑えきれない思いが、言葉となって飛び出してきた。 「バラバラになっちゃった……れいむも、まりさも……」 「なにをいって……」 「アハハハハハッ!!」 「おにいさん……?」 「バラバラなんだよ! ほら! バッカじゃないの!?」 一瞬、ほんの一瞬の沈黙。 それは、耳をつんざくような絶叫で壊された。 「ゆぎゃああああぁぁ!?」 「どぼぢで!?」 「もうおうちかえりゅ!!」 私は立ち上がり、四散するゆっくりどもを追いかける。 「待てよバカ! ほら、待てっつってんだろコラァ!」 怒号を飛ばしつつも、自分の顔が満面の笑みになってゆくのを抑えきれない。 「待たないと、踏み潰すぞぉ!?」 「おにいしゃん、ゆっきゅりしちぇぶふっ!」 「やめちぇ、やめちぇねぶぎゅふ!」 逃げ遅れた小さなゆっくりどもが、足の下でプチプチと潰れてゆく。 弾けるような感触が、足の裏から脳へ駆け上ってくる。 「あ~あ、踏み潰しちゃったぁ~! アハ、アハハハハッ!!」 「ゆんやぁー!! おちびじゃんがぁ~!」 断末魔に立ち止まるゆっくりが、何匹か居たようだ。 「おじびじゃん、ゆっぎゅりしちぇねぶぎゅびぶ!」 「偉いぞ! ちゃんと待ったね! ご褒美に踏み潰してあげるよ!」 踏みつけた足を捻るように念を押す。 餡子の染みが一気に広がってゆく。 「って、もう潰しちゃった! 潰れちゃったんだよ! イヒヒ、ヒヒヒヒヒッ!」 「わ、わきゃらないよんぶ!」 「と、ときゃいはじゃにゃぐぶ!」 近場で絶叫するゆっくりどもを、今度は平手で叩き潰した。 もう、両手両足とも餡子まみれだ。 「潰しちゃったって言ってるでしょ! バカ! バカ! バカァアハハッ!」 何度も何度も叩きつけてから、改めて逃げるゆっくりどもの方へ向かう。 無事だったゆっくりどもは、私と反対側の網で足止めを食らっていた。 「だから、網なんて気にしなくて良いんだってば!」 「こ、こないでね! あっちいってね!」 「良く見てごらんよ、全然大丈夫だよ!」 網を背にしたまりさを、今度は足でめり込ませる。 涙でグシャグシャになった顔が、足で隠れて見えないのが残念だ。 「い、いだい! ゆっぎゅりでぎないぃ!」 「バカ! ゆっくりさせるって言ってるでしょ!」 「ちゅ、ちゅぶれりゅみゅ!」 弾け飛ぶ餡子、網の向こうへ散らばる餡子。 私の足元に残ったのは、主を無くした帽子だけだった。 「ゆぎゃああああ!!」 「もうやじゃあぁぁ!!」 「まりさ、ちゅぶされちぇくないのじぇー!」 ゆっくりどもが更に逃げ回る。 しかし、網のせいである程度以上は距離が取れない。 私は、主を無くした帽子を頭に乗せて、一匹の子まりさの元へ歩く。 「アハ、アハハハッ!! まりさちゅぶれりゅの!? ねぇ、ちゅぶれるの!?」 「たしゅけて~!!」 「アハハ、たしゅけないよー!! わかれよー!! バカー!!」 私は子まりさを鷲づかみして、再び網の近くへ移動した。 「たしゅけ……まりしゃとんでりゅのじぇ!」 網に包むようにし、ミカンネットのような状態にする。 「ゆわーい、まりしゃおしょらをとんで……く、くるちぃ!」 「くるしくないよー!? 全然大丈夫だよ!?」 「くるちぃよ、しぼらにゃいでね!」 「しぼってないよ! 全然絞ってないよ!」 ゆっくりと、絞り込む力を強くしていく。 「ちゅぶれちゃうよ、ちゅぶれちゃうよ!」 「ちゅぶれないよ、全然ちゅぶれないよぉぉ!!」 網目から、つき立ての餅のようなプリプリの肌がはみ出ている。 もう少し力を込めたら、弾け飛んでしまいそうだ。 「もうじゃめ、やめちぇね、やめちぇね!」 「全然大丈夫だってばよおおぉぉぉ!!」 ボシュン!! 小気味良い音と共に、ゆっくりだったものは弾け飛んだ。 「ハァ、ハァ、バカだね、ちゅぶれないって言ったのに、バカだねー!!」 「ゆぎゃああー!!」 「きょわいよおぉ!」 振り向くと、周囲のゆっくりが唖然としてこちらを見ていた。 少し時間をかけ過ぎたせいか、逃げるのを止めて様子を伺っていたようだ。 「どうして逃げないの? バカなの? 死ね!!」 「ひぃぃぃぃ!!」 「たしゅけちぇ~!!」 ‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐ 気がつけば、辺りはすっかり暗くなっていた。 ゆっくりした時間に、時が過ぎるのも忘れていたようだ。 「さて、そろそろ帰らないと」 週末のひと時を楽しませてくれたゆっくりだったものへ、別れの挨拶を切り出す。 残念だが、また平日がやってくる。 このゆっくりぷれいすも、綺麗に片付けなければならない。 また森をさまよい、別のゆっくり達も探さなければならない。 しばらくは平日だけでなく、週末も忙しくなりそうだ。 しかし、その先にはきっと楽しい、ゆっくりした『終末』が待っている。 その為に、明日からも頑張ろう。 トップページに戻る このSSへの感想 ※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね! 感想 すべてのコメントを見る これは週末が楽しみになるなwww ウヒャヒャヒャヒャヒャ~!ってか? -- 2018-01-16 20 58 11 網を張って一網打尽かwよくばりさんなんだねーw -- 2011-07-23 19 10 24 ちょっと言動が支離滅裂だよこのお兄さん頭大丈夫なの? 楽しすぎておかしくなるタイプか -- 2011-06-16 13 49 19 たしゅけないよー!わかれよ!バカー! が面白かったWWWW -- 2011-03-19 20 47 37 いいねこれ -- 2011-01-18 15 49 38 お兄さんのしゃべり方好きだわw -- 2010-11-28 23 11 08 なーるほど -- 2010-11-08 18 53 31 まさに終末のための週末だったなw -- 2010-11-01 14 35 31 素敵 -- 2010-09-11 17 34 11 なんかお兄さんの喋り方がちょっとカイジっぽい -- 2010-09-09 18 24 42 素晴らしい -- 2010-07-01 00 37 35 はぁ。 -- 2010-06-13 00 05 24
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※最初で最後のゆっくり虐待に挑戦中です。 ※どくそ長いです。(十回超の予定) ※うんうん、まむまむ描写あり。 ※標的は全員ゲスです。 ※虐待レベルはベリーハードを目指します。 ※以上をご了承頂ける方のみどうぞ。 ―――――――――――――――――――――――――――――――――――― 『永遠のゆっくり』5 カートの上に四匹のまりさ共を乗せ、俺はある一室に入った。 この部屋は、通常の人間の居住空間になっており、 家具や調度が一通り揃っていた。 実際に、俺はここで寝泊まりをすることになる。 八畳ほどのこの部屋には、 冷蔵庫や布団をはじめ、必要な生活用品が揃っている。 特殊なのは、壁のうちある一面が全面鏡張りになっていることだった。 そして、部屋の一角には頑丈なケージがあり、 およそ2m余り四方を区切っている。 この部屋に、まりさ種の四匹を放した。 カートの籠から持ち上げ、部屋の真ん中に投げだしてやる。 「ゆぎゅっ!」 顔面から板張りの床に叩きつけられ、呻く親まりさ。 俺を見上げて悪態をつく。 「ゆゆっ!!なにやってるんだぜごみくず!! このまりささまをいたいめにあわせて、ぶじですむとおもってるのかだぜ?!」 無視して、今度はバスケットボール大の子まりさを出す。 こちらはケージの中に放り込む。 「ゆぎゃ!」 「なにしやがるんだぜ!?」 「あやまったってゆるしてやらないんだぜ!どげざするんだぜ!!」 少しの間喚いていたが、 やがて部屋全体を見渡し、様子を見てとると、 親まりさが予想通りの言葉を吐いた。 「ゆゆっ!!ここはまりささまのゆっくりぷれいすにするんだぜ!! おい、ごみくず!!しごとをめぐんでやるんだぜ? はやくあまあまをよういするんだぜ!!」 「はやくするんだぜごみくず!!」 「ここでもどれいにしてかいごろししてやるんだぜ!! まずはかんしゃのどげざをするんだぜ!!」 「あまあま!!あまあま!! もってきたらしーしーをのませてやるんだぜ!!」 相変わらずの罵詈雑言を聞き届けると俺は息をついた。 早速始めることにする。 まず、ケージの中の三匹の子まりさ。 その後に親まりさの順で、おれは手早く帽子を取り上げた。 「ゆっ!!?なんのつもりなんだぜ?!」 「まりささまのおぼうしがああああ!!」 「ごみくずううううう!!かえせええええええ!!」 「ごみくずはじぶんのたちばがわかってないんだぜええ?! しつけなおしてやるからぼうしをかえすんだぜえ!!」 「返してほしければ、俺から奪い返してみろ」 「ゆっ?」 俺の前にいる親まりさが、小馬鹿にした笑みを浮かべた。 「じぶんがなにをいっているのかわかってるんだぜ? まりささまにけんかをうっているんだぜ!? もしかしてまりささまにかてるとおもっちゃったんだぜ? ばかはすくいようがないんだぜ!!ゲラゲラゲラゲラ!!」 子まりさともどもひとしきり嘲笑した後、 真顔に戻ってまりさは侮蔑の視線を送ってきた。 「ぼうしをかえすんだぜ、ごみくず。 こうかいしないうちにかえしたほうがいいんだぜ。 いまならはんごろしでゆるしてやらないこともないのぜ?」 俺は手に握った帽子をぐしゃぐしゃに握り潰し、ズボンの裾に突っ込んだ。 まりさの目が怒りに燃え上がる。 「ごみくず…… くそのやくにもたたないおまえを、 まりささまはきょうまでがまんしてかってきてやったんだぜ? それはまりささまのなさけだったんだぜ。 そのまりささまにたいして、おまえはそんなたいどをとるんだぜ?」 「おとうさん!!そいつをころすんだぜ!!」 「こわれたどれいはようずみなんだぜ!! たっぷりいじめころしてやるんだぜ!!」 「はじめておとうさんのけんかがみられるんだぜ!!わくわくだぜ!!」 子まりさ共が口々に叫ぶ中、親まりさは宣告した。 「もうあやまってもゆるさないんだぜ。 いくらないても、あやまっても、まりささまはゆるさない。 じっくりとなぶりごろしてやるんだぜ。 ごみくずはたっぷりこうかいしながらしぬんだぜ!!」 親まりさが跳び、俺の足に体当たりをしてきた。 直径50cmの饅頭の体当たりは、さすがにそれなりの質量がある。 不意打ちで喰らえば、尻餅をついてしまいそうだ。 しかし正面から向かってくる今、まるでダメージにはならない。 親まりさは何度も何度も体当たりを繰り返してきた。 俺はそれを見下ろしながら黙っていた。 十分ほどそうしていた後、 ぜえぜえと息をつきながら、親まりさはこちらの顔色を伺っていた。 なぜ倒れないのか不思議そうな顔だ。 「痛くない」 俺がそう言うと、愕然として口を半開きにした。 子まりさ共が、おかしいとばかりに口々に叫ぶ。 「おとうさん!おあそびはもうおわりにするんだぜ!!」 「そろそろとどめをさしてやるんだぜ!!」 「ゆ、と、とどめなんだぜ!!」 親まりさは数歩下がってから、 助走をつけて全力で体当たりをしてきた。 俺は少しばかり腰を落として構えただけで、小揺るぎもしなかった。 ぜひ、ぜひ、息をつくまりさの前に屈み込み、その顔を覗き込む。 「な、なんでなんだぜ……?」 その左頬を、右腕で力を込めて殴りつける。 これだけ成長した饅頭なら、 そう慎重に手加減しなくても、そうそう死ぬことはないだろう。 「ぐびゅえっ!!」 あえなく悲鳴を上げる親まりさ。 俺は親まりさの頭を左手で押さえつけ、同じ場所を殴り続けた。 「ゆがびゅっ!!ぼびゅっ!!ばっ!!ゆびぃっ!!ぼぉ!!」 何十発殴っただろうか。 親まりさの顔面の左側は、今や全体が内出血ならぬ内出餡で黒ずんで腫れあがり、 左目は開かなくなっていた。 手を休めて眺めていると、ごほごほと咳き込み、 口から少量の餡子とともになにかをばらばらと吐き出した。 歯だ。 腫れあがってでこぼこになった左頬を、そっと触れる。 「ゆぎぃ!!」 それだけで悲鳴が上がった。 左頬をつまみ、つねり上げてやると、涙を流して呻いた。 「やべで!!やべで!!づねらだいでええええ!!」 「ゆっくりぷれいすにするって言ったな?」 「いだい!!いだい!!いだいいいいいい」 また左頬を殴りつける。 「ゆびいいい!!」 「俺の話を聞くんだ。いいな?」 状況が掴めていない様子で、不思議そうに親まりさの右目が俺を見上げる。 また右手を振り上げてやると、親まりさは泣き喚いた。 「ぎぎばず!!ぎぎばずうう!!なぐらだいでえええええ!!!」 「ここをゆっくりぷれいすにするって言ったな?」 「ばいいい!!いいばじだあああ!!」 「いいだろう。ここは俺の部屋だが、俺から奪ってみろ。 俺を倒せば、この部屋はお前らのものだ。お前らの帽子も奪い返せる」 半ば子まりさの方を向きながら、俺は説明した。 「この部屋に住めば、毎日山ほどのあまあまが運ばれてくる。 沢山の人間達や美ゆっくり達がお前たちの世話をするし、すっきりもし放題だ。 楽しい玩具だってふかふかのクッションだっていくらでも、前の部屋なんかより沢山ある。 お前らはここで存分にゆっくりできるんだ」 その言葉を聞き、それまで呆然と成り行きを見守っていた子まりさ共は、 声を奮って親まりさを叱咤激励した。 「おとうさん、たちあがるんだぜ!!なにしてるんだぜ!?」 「まりさたちはゆっくりしたいんだぜ!!」 「おぼうし!!ゆっくりぷれいす!!はやくするんだぜ!!」 「ゆ……ゆ……」 哀れっぽい視線を、子まりさ達、そして俺に向ける親まりさ。 がたがたと震えている。 「さあ、準備運動はここまでだ。 お互い本気で戦おうじゃないか」 そう言って俺が立ちあがると、親まりさの顔が一瞬歪み、次に命乞いをした。 「も、もうやべで……」 「なに、やめるのか?」 「まりささまは……もうたたかえないんだぜ……」 「やめるって言ってるぞ」 子まりさ共のほうを向いてそう教えてやると、 ケージの中で三匹の子まりさ共は飛び跳ねて激昂した。 「なにいってるんだぜ!! まりさたちがゆっくりできなくなってもいいんだぜえ!?」 「おぼうし!!おぼうし!! おぼうしがないとゆっくりできないいいい!!」 「はやくたたかええええ!!なにふざけてるんだぜえええ!!? おとうさんはつよいっていつもいってたんだぜええええ!!」 「ゆあぁ……ゆあぁ……」 呻く親まりさ。 この饅頭は、以前まではあの家の主に君臨し、 普段から子供に対しても威張り散らしていた。 面倒を見もせずに親れいむ達に任せ、それどころか旨いものを横取りしてもいた。 その親まりさを子まりさ達が慕っていたのは、ひとえに強さへの羨望と尊敬によるものだったのだ。 帽子を奪われ、ゆっくりぷれいすを前にした今、 その親まりさが戦わないとすれば、 子まりさが今まで親まりさの横暴に耐えてきた意味がなくなる。 ここで子まりさ達が親まりさの降参を許すはずがなかった。 親まりさにも、それはよくわかったようだ。 「ごべん……ごべんだざい…… まりさ……だだがえだい……」 「ばやぐじろおおおお!!ぐぞまりざあああああ!!」 叫ぶ子まりさ達に、俺は確認した。 「始めていいんだな?」 「はやくはじめるんだぜ!!さっさとやられるんだぜ!!」 「ゆ、やべぶぎゃぁ!!」 懇願しようとする親まりさの口内を、つま先で蹴り抜く。 これだけの大きさの饅頭はそうそう蹴り飛ばせるものじゃないが、 それでも親まりさは少しばかり浮き、後方に着地して倒れ込んだ。 「ゆばぁ……あがぁ……」 涙を流しながらえずく親まりさの口から、また歯がこぼれる。 前歯が殆どいかれたようだ。 「やべで……やべびぇっ!!」 腫れあがった左側面にローキックを叩きつける。 「びぎぃいい!!びぎぃいいい!!!」 飛び跳ねてもんどりうつ親まりさ。 ここにきて親まりさはようやく立ち上がった。 しかし、こいつが選んだのは闘うことではなく逃げることだった。 「にげるなああああ!!なにしてるううううう!!」 「さっさとたたかえええええ!!」 「まりさたちがゆっくりできなくてもいいのかああああ!!? それでもちちおやなんだぜえええええ!!?」 「ぶひゅう……!ぶひゅう……!!」 部屋の隅に背中を押しつけ、泣きながら荒い息をつく親まりさ。 俺はあえて追わず、子まりさ共に向かってルールを説明した。 「勝負が終わる条件はふたつ。 親まりさが死んだときと、子まりさ達が負けを認めたときだ。 あいつが死ぬか、おまえ達が負けを宣言すれば、勝負は終わりだ」 おかしなルールだが、これはもとから勝負ではない。 「負けた時点で、お前たちは俺の奴隷になる。 そうなったらゆっくりさせない。ずっとゆっくりさせない。 これから先、お前らが死ぬまで、 あまあまももう食べられない。すっきりもできない。 遊ぶ時間なんかないし、眠ることも許さない。 永遠に痛めつけ続けてやる。 ここで負ければ、お前たちは、 ずっと、ずっと、永久に、ゆっくりできない」 まりさ共の顔色がみるみるうちに青ざめていった。 ゆっくりすることが全てに優先し、 ゆっくりするために生きているゆっくりにとって、 それは死刑宣告よりもずっと恐ろしい成り行きだろう。 「だだがえええええ!!だだがえええええええ!!」 「ぐぞまりざあああああああ!!!わがっでるのがああああ!!!」 「ゆびゅうううう!!ゆびゅううううう!!」 涙を流し続ける目を見開き、親まりさは鳴き声を発していた。 闘うしかない。 それはわかっていたが、体がついていかなかった。 がたがた震えつづける体を引き摺り、親まりさは少しずつ前に出てきた。 俺の目の前にやっとのことで辿り着くと、 親まりさは息をついてから、緩慢な動きで体当たりをしてきた。 ぼでんと足に当たった後、親まりさは悶絶した。 「びぃいいい!!いだい!いだいよううう!!」 歯が折れ、腫れあがった顔面では、 体当たりをすると自分が痛い目を見ることになる。 ゆっくりの唯一といっていい攻撃手段が、ここにきて用をなさなくなった。 この一発で、親まりさは早くも音をあげた。 「だべでずうう……だべでずうう……だだがえまぜん…… ばりざをだすげでぐだざい……だずげでぐだざい……」 「負けか?」 「まげまじだあ……ばりざのまげでずうう……」 「お前には聞いてない。お前の子供たちに聞いてる」 親まりさの顔が絶望に歪む。 「負けか?」 「まげじゃないいいいい!!!がづ!!がでええええ!!」 「だだがえええええええ!!!ばがあああああ!!ぐぞまりざあああ」 「がでええええ!!ぼうじがえぜええええええ!!! ゆっぐりでぎないのいやだあああああああ!!」 「じねえええええ!!!がでなぎゃじねえええええ!!! まりざだぢをゆっぐりざぜないぢぢおやはじねえええええ!!!!」 「むりだよおおお……いだいよううううう……」 ぼろぼろぼろと涙を流し、子供たちを見つめる親まりさの頭を、 俺はしたたかに踏みつけた。 「あぎゅううっ!!」 踵で踏みつける。踏みつける。何度も何度も踏みつける。 「あぎゅ!!ぐゆう!!びゅう!!びゅ!!ぎゅぶぃいい!!」 踏みつけるたびに上顎と下顎を叩きあわせる音が響く。 次に右足を頭に押し付け、体重をかけて押しつぶす。 「ゆぎぎぎぎぎぎぎぎぎぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!」 押しつぶしながら、ゆっくりと足を左右にこじってやる。 ぺきぺきと、口の中で歯が折れる感触が伝わってきた。 「ゆうぐううううううううううう!!!」 失禁した。 よく見ると脱糞もしている。押しつぶしたせいもありそうだ。 足をどけて開放し、また横に蹴り飛ばす。 「さあ、頑張って帽子を奪い返そうか」 俺が近づいていくと、親まりさは必死に起き上がり、 ずりずりと這いながら逃げていった。 再び部屋の角にすがりつく親まりさの上に、 俺は覆いかぶさるように立ちはだかった。 「ゆぐ……ゆぐ……ゆぐじでぐだざいぃ………」 「命乞いなら子供に言うんだな」 そう言ってやり、今度は右頬を蹴りつける。 壁に両手をついて体を支えながら、俺は蹴り続けた。 「ばっ!!ゆびぃ!!びぃ!!ぎゅう!!ゆぶじびぇっ!!」 何十発と蹴っていくうちに、右側もぱんぱんに腫れあがった。 もう親まりさの顔面に腫れていないところはなくなった。 黒い風船のようにいびつに膨れ上がり、一回り大きくなったように見える。 両目は開かず、歯もほぼ全部抜け落ちた状態だ。 「あいいいいいぃぃぃぃ……あいいいいいぃぃぃぃ…………」 小休止をして眺める。 親まりさは、今や壊れたおもちゃのように音をたてるだけだ。 「負けか?」 「ば……ばりざは……ぼう……」 「じねえええええ!!じねぇええええええ!!」 子まりさ共の叫びは、もはや「闘え」でも「勝て」でもなかった。 「おで……おでがい………ばりざ……ばりざの…おぢびぢゃん……」 見えない目で、声を頼りに親まりさは子供のところへ這いずっていった。 ひどく遅い歩みを、休憩がてら邪魔せずに見守ってやる。 親まりさにとっても必死だろう、今やすがれるものは子供だけだった。 ケージの格子に頬を押し当て、親まりさは懇願した。 「ゆぶじで……ゆぶじで……」 「もどれええええ!!ぐぞまりざああああ!!」 「だだがえまじぇえん……いだい…いだいんでずううう…… まえもみえだい……がらだがいだぐで……はねられだい……」 「まげるなあああ!!だだがえ!!だだがえええ!! まりざざまはづよいんだろおおおおおお!!?」 「おぢびぢゃん……おぢびぢゃん……」 「負けたら永遠にゆっくりできない。 思いつく限りの方法でいじめ抜いてやる。 それでもいいなら、お父さんを助けてやるんだな」 俺が念を押してやると、 子まりさ共は恐慌をきたし、ケージにしがみつく親まりさに体当たりを始めた。 「いげえええええ!!ぐぞまりざあああああ!!」 「ゆぎゅうぅ!!」 腫れあがった顔には、ケージの格子ごしでも痛みは大きいようだ。 それでも親まりさは離れようとせず、子まりさに懇願を続けた。 「おぢびぢゃん……おぢびぢゃん…ゆぶっ…… ばりざの……びぃ!……がわいいおぢび……ぶっ……ぢゃん…… おどうざんを……おどうざんをだず……げで……… いいごだがら……あびゅう!………………おでがい……おでがい……」 負けを認めたとき、子まりさ共の末路は決まっている。 それがわかっていながら、この親は自分の命を懇願していた。 口では猫なで声を出していても、このまりさは全く子供を愛していない。 餡子脳でもそれぐらいはわかるようで、 子まりさは懇願されるほどに憎悪をむき出しにして罵った。 「ぐぞまりざあああ!!ぎだないがおをみぜるなあああ!!」 「だまれ!!だまれ!!だまれ!!だまれえええええ!! おまえだげはゆっぐりずるなぁあああああああ!!!」 「じねええええ!!おまえがじねええええ!! だだがっでがっでじねええええええええ!!!」 体当たりでは飽き足らず、 格子の隙間からはみ出る親まりさの皮膚に噛みつき始めた。 「あいいいぃ!!」 弾かれるようにケージから離れる親まりさ。 「話し合いは終わりだな」 「ゆぶ!ま!まっで!!まっでぐだざい!! ごどもだちはごんらんじでるだげなんでず!! いま!いまばなじあいをぉ……ゆぎいいぃ!!」 親まりさのお下げを引っ掴み、引きよせる。 泣き喚き謝り懇願する親まりさを、俺は殴り続けた。 皮が裂かれて中の餡子が出ないように打ち方には留意し、 ひたすら打撲傷のみを与え続ける。 こめかみを殴りつけた。 体中を張り手で叩き続けた。 口をこじ開けて下顎を踏みつけた。 逆さにして頭を床に叩きつけ、底面を何度も踏みつけた。 持ち上げて、顔面と言わず顔と言わず背中と言わず壁に叩きつけた。 全身が赤黒いいびつな饅頭と化し、親まりさは床に転がっていた。 もはや、髪がなければどこが顔なのかよくわからない。 それでも、荒い息と断続的なうめき声、 そして流れ続ける涙が、意識を保っていることを示していた。 もともと、ゆっくりは人間と違い、気絶も発狂もしない。 人間なら苦痛から精神を守るためにそういう現象が起こることもあるが、 ゆっくりの精神にそんな高度な活動は不可能だった。 「あび……………ゆび……………」 呻く親まりさ。 ここまでしても、俺の心は全く晴れなかった。 それどころか、こいつらに対する憎悪と、そして虚しさがつのるばかりだ。 こんな脆弱で醜い生き物が、俺の家族を殺し、俺の人生を壊した。そしてそうさせたのは俺だ。 「お前らの負けだ」 俺は宣告した。 「ゆゆっ!?」 「なにをいってるんだぜごみくず!!くずまりさはまだいきてるのぜ!!」 「あれ、いきてるのぜ?」 「いきてるんだぜ!!まだうめいてるんだぜ!!」 「もういい。負けだ。俺が決めた」 文句を言う子まりさ共に、俺は繰り返した。 「やくそくをまもるんだぜ!!ごみくず!!」 「おぼうしかえせええええええ!!」 「今度はお前らの番だ」 俺の言葉に、子まりさ共がびくりと身を震わせる。 親まりさの戦いを見て、自分たちでは勝てないことぐらいはわかるようだ。 俺は子まりさ全員をケージから出して言った。 「三匹一緒にかかってこい」 「ゆ!?」 「さんにんならかてるのぜ!!」 「ごみくずはつくづくばかなんだぜ!! ひとりにかったからってちょうしにのってるんだぜ!? さんにんならまけるわけがないんだぜ!! なぶりごろしにしてやるんだぜえええ!!」 詳細は省く。 今、俺の前には、ぐずぐずの風船になって転がる親まりさと、 全身の半分を赤黒く腫れあがらせた子まりさ三匹が転がっている。 やや面倒になったので、子まりさのほうは親ほどには傷めつけていない。 それでも全員、言葉にならない呻きを漏らして涙を流している。 「今日からお前たちは俺の奴隷だ。いいな?」 俺は言い渡した。 答えがなかったので、一匹ずつ蹴りつける。 「あじゅ!!」 「ゆびゃっ!!」 「だいぃいいい!!」 「ゆがぁあ!!」 「返事をしろ。いいな?」 「「「「いいいいいいでずううううう!!」」」」 「立て」 のろのろと立ち上がる子まりさ達。 親まりさは全身の痛みに苦悶しながら、だいぶ遅れてどうにか立ち上がった。 「背中を向けろ」 子まりさ達がすぐに背中を向ける。 親まりさはずるずると床の上で回転したが、あらぬ方向を向いて止まった。 両瞼が腫れあがり、目がふさがっているので自分の向きがわからないようだ。 「あいぃいいい!!」 髪を掴んで持ち上げ、強引に背中を向けさせる。 俺は太い注射器を取り出すと、 背中を向けて並んだまりさの一匹を選び、 背中に注射器を突き立てた。 「ぐいいいいい!!いだいごどじだいでええええええ!!!」 悲鳴をあげる子まりさの内部に、注射器内の液体を注ぎ込む。 オレンジジュースだ。 どれだけ消耗していても、これを与えればゆっくりは回復する。 三匹の子まりさ、そして親まりさに、同じように処置を施す。 親まりさには表面のキズがいくつかあったので、 小麦粉の溶液をちょいちょいと塗り込む。 放っといてもいいが、なにかのはずみで傷から餡子が漏れないとも限らない。 これで、しばらくおけば普通に動き回れるようにはなるはずだ。 その前に、最初の子まりさに命じる。 「こっちに来い」 怯えながら、子まりさはこちらに這いずってきた。 その頭を押さえつけ、したたかに殴りつける。 「ぎびゃああっ!!」 「お前、さっき俺に「痛いことしないで」と命令したな」 「べいれいじゃありばぜええんん!!おでがいでずうううう!!」 「同じだ。いいか、饅頭共、お前らは俺の奴隷だ 奴隷に、俺に対して要求する権利はない。わかったな?」 言いながら、俺は同じ箇所を何度も何度も殴りつける。 「あぎいいいいわがりばじだあああああ!!!」 さんざん殴り、子まりさの右頬はぱんぱんに腫れあがった。 再び、背中からオレンジジュースを流し込む。 二度手間だが、上下関係ははっきりさせておく必要がある。 他のまりさ共も、がくがくと震えながらこちらを見ていた。 しばらく待った後、俺は頃合いを見て壁のスイッチを押した。 とたんに、鏡張りになっていた一面の壁が、隣の部屋の光景を移した。 この壁はマジックミラーで、鏡の状態と透明な状態を、 ボタン操作で切り替えることができるようになっていた。 今は向こうからも見えるようになっている。 部屋の向こう側は、本当のゆっくりプレイスだった。 部屋の間取りはこちら側と同じく八畳程度だったが、 壁には草花や青空や動物たちがデフォルメした可愛らしい画調で描かれ、 ふかふかのクッションやソファがあちこちに山ほど積まれている。 ブランコや滑り台や砂場、遊び場や玩具もふんだんにあった。 部屋の隅には餌場があり、いつでも砂糖水が飲め、 定期的にお菓子が補充されるようになっている。 そこには大小さまざま、およそ十数匹のゆっくり共がくつろいでいた。 ソファに寝転び、滑り台で遊び、家族で歌を歌う。 この部屋には常時二人ほどの人間が世話係を勤めており、 好き勝手に垂れ流される排泄物をはしから処理したり、 求められれば遊び相手になったりしていた。 「ゆぅうううううう…………!!」 おおむね体力を回復させたまりさ共は、 眼前に広がるゆっくりプレイスに目を輝かせた。 「ゆぅうううう!!すごいのぜ!!とっっっってもゆっくりできるのぜ!!」 「あれはまりささまのゆっくりぷれいすにするんだぜ!! あいつらはおいだしてやるんだぜ!!」 自分たちの状況を完全に忘れて騒ぎ立て、壁に体当たりする子まりさ共。 壁が破れないとみるや、俺の方を向く。 「おい、ごみくず!まりささまをあっ……」 俺の顔を見たとたんに、状況を思い出したようだ。 子まりさは失言に気づき、口を閉ざして震えだした。 親まりさは失言こそしなかったものの、期待に目を輝かせていた。 その目が、すがるように俺を見上げている。 「俺は言ったはずだ。ずっとゆっくりさせないと」 そう言ってやりながら、俺は失言した子まりさを踏みつける。 「びゅぇええっ!!」 何度も踏みつけてやりながら、俺は説明する。 「あのゆっくり共はお前らとは関係ない。 あいつらはあそこでゆっくりするが、お前らはここでずっと苦しんでもらう。 わかったな」 「ゆひぃぃいいい………」 慈悲を求めるように目を潤ませるまりさ共。 「わかったな!」 「わがりばじだあああ!!」 踏みつけていた子まりさを蹴り飛ばし、親まりさに叩きつけると、 ようやく返事が返ってきた。 ゆっくりプレイス側のゆっくりが、不安げにこちらを見つめていたが、 隣にいる世話係の人間が説明してやると安心したようだ。 どこか侮蔑を顔に浮かべ、にやつきながら眺め始めた。 踏みつけた子まりさにオレンジジュースを軽く注入してから、 親まりさ共に言ってやる。 「さて、その前に、飯の時間にしようか」 「ゆゆっ!?」 まりさ共の目が輝く。 オレンジジュースを注射器で注入されてはいても、 口からではないので味は楽しめないし、満腹感もない。 人間でも、栄養剤をいくら注入されても腹は膨れないのと同じことだ。 すでに丸一日、こいつらには何も食わせていない。 さんざん甘やかされてきたこいつらにとって、空腹は耐えがたいだろう。 口には出さずとも、軽く飛び跳ねて催促するまりさ共。 通信機で連絡をつけると、ほどなくして食事は運ばれてきた。 食事が、隣のゆっくりプレイスに運ばれる。 そこに運ばれてきたのは、信じられぬようなごちそうだった。 大皿に盛られたケーキ、プリン、フルーツ。 数多のトッピングがちりばめられたあまあまだ。 かつてこのゲス共が食べていたものとは比べものにならない高級品である。 「ゆっ!!ゆっくりできるごはんだよ!!」 「あまあま~、あまあま~!!」 「あわてなくてもたくさんあるからね!!なかよくゆっくりたべようね!!」 隣のゆっくり共の声が聞こえてくる。 マジックミラーで遮ってはいても、 スピーカーによって、こちらによく声が通るようにしてある。 「あまあま……あまあまたべたいぃ……」 「おなかすいたぁぁ……」 涎を垂れ流しながら、マジックミラーにへばりつくまりさ共。 向こうのゆっくり共は一心不乱に食べている。 「うっめ!めっちゃうっめまじうっめ!うっめ!ぱねぇ!!」 「むーちゃ、むーちゃ……しあわせえぇぇぇ!!」 「ちちちちちちあわちぇええええ!!」 「すっっごくゆっくりしてるよぉぉ……」 「ゆっくりしたいよぉぉぉ………」 「おにいさん……まりさにも、まりさにもあまあま……」 「お前らの飯はない」 俺の言葉に愕然とするまりさ共。 「ゆゆっ!ご、ごはんのじかんだよ?」 「向こうのゆっくり共のことだ。お前らに関係ない」 「おねがいします!ごはん!ごはんくださいぃぃぃ!!」 要求してきた子まりさの顔面を爪先で蹴る。 「びぃゆううう!!」 「さっき言ったはずだ。 お前らは俺に負け、奴隷になった。 もう飯はやらない。ましてあまあまは一生食べられない」 「ぞんな………ぞんな………」 「ゆっぐり、でぎだい………」 「何度でも言う。お前らはもう一生ゆっくりできない」 絶望と悲しみに大口を開けて震えるまりさ共。 子まりさが一匹失禁した。 「ちちちちあわちぇー♪」 「む~ちゃ!む~ちゃ!ゆっきゅりできりゅよぉぉぉ!」 ゆっくりプレイスの赤ゆっくりの歌が響く中、 まりさ共は絶望の淵にいた。 しかし、まだまだこいつらには余裕がある。 今後しっかりと、さらなる絶望を堪能してもらわなければならない。 とりあえず、少しずつ段階を踏んでいく。 この部屋にまりさ共と共に寝泊まりしながら、 最初のうちは手を下さず、餌を与えずに放置した。 ゆっくりという生物(と呼ぶべきなのかどうか)は、 非常に脆い反面、おそろしく頑丈な面もある。 どれだけ傷をつけられようと、 体内の中心部にある中枢餡が破壊されるか、 もしくは中の餡子があらかた漏れ出さないかぎり死なない。 餓死や病死という死因もあるが、 適当に室内で世話していれば、よほどのことがないかぎり病気にはならない。 餌は、一月ほど与えなくても大丈夫らしいが、 食欲はおそろしく旺盛なので、 一日抜いただけでも天地がひっくり返ったように暴れる。 まずは食からだ。 三日目にして、すでにまりさ達はこの世の終わりのような表情で、 だらしなく床に寝そべっていた。 初め、三匹の子まりさは親まりさを罵っていた。 「おまえのせいだ!!おまえがまけたせいでゆっくりできないんだ!!」 「さんざんいばってたくせにぜんぜんよわかったんだぜ!! くそまりさのうそつき!!ぺてん!!さぎ!!」 「やかましいんだぜええ!! おまえらだってまけたんだぜ!!ごみくず!!」 傷があらかた回復した親まりさは、子まりさに叫び散らしていた。 もはや威厳も何もないが、力だけはあり、 子まりさ共に襲いかかられても勝てる。 もはや暴力だけで、親まりさは子まりさ共を恫喝していた。 何度となく掴み合いの喧嘩、というか殺し合いを始めたが、 その度に俺が蹴りをくれたので、ほどなく罵り合うだけに留まった。 そして今、疲れきって体力もなく、 四匹とも力なく床に横たわるだけである。 一日中、獣じみた呻きを発するか、ぶつぶつと文句を言うばかりで、 暴れたり罵ったりする気力はないようだ。 最初の頃は俺に食事を懇願していたが、 その都度顔中が腫れあがるほど殴られたため、 いまではびくびくして俺に近づかないようにしている。 それでも、一日に五度の隣の食事が始まると、 全員でマジックミラーにへばりついた。 幸福にのたうちながら舌鼓をうつゆっくり共の姿を、 涙と涎を垂れ流しながら恨めしそうに眺めていた。 このゲスまりさ共は、かつて俺の部屋でずっと主として君臨していた。 他のゆっくり共を目下に従え、ふんぞり返って威張っていた。 そのプライドが、これまでまりさ共の口を閉じていたが、 ついに親まりさの心が折れた。 「おねがいです!まりさたちにもわけてください!!」 プライドをかなぐり捨て、向こうのゆっくり共に物乞いを始めたのだった。 それを皮切りに、子まりさ共も喚き始める。 「おねがいしますうう!!」 「おなかがすいてしにそうなんですううう!!」 「すこしだけでいいですから!!あまあまくださいいいい!!」 隣のゆっくり共がこちらを振り向いた。 その後、ゆっくり同士でひそひそと何事か囁いていたが、 やがてこちらを向いて言った。 「ひとごろしまりさにあげるあまあまはないよ!!」 「ゆっくりくるしんでね!!」 「そんなあああああ!!おねがいしますうううう!!」 「ば~きゃ!ば~きゃ!」 「よだれでべちょべちょ!みっともないね!!」 「おちびちゃんたちはあんなふうにならないよね!!」 「うん!あんなばかにはぜったいならないよ!!」 その時は、食事が残らず食べ尽くされるのをじっと見守るしかなかった。 その日、次の食事がやってきた時も、まりさ共は懇願した。 懇願するまりさ共を、始めのうちは罵っていた隣のゆっくり共だったが、 やがて、それまで部屋の中心で食べていた食事を、 まりさ共の鼻先にまで押しやってきた。 「あああああありがどうございまずううううう!!!」 「あまあま!!あまあまありがどうございまずううううう!!!」 分けてもらえると思い、嬉し涙を流して叫ぶまりさ共。 しかしそこまでだった。 まりさ共の目の前に積み上げられた食事を、ゆっくり共が食べ始めた。 マジックミラーに遮られて手を出すこともできず、 すぐ目の前で、まりさ共は食事を見せつけられることになった。 「む~ちゃ♪む~ちゃ♪しあわせぇ~♪」 「このくっきーあまあまだよぅ~♪ゆっくりぃぃぃぃ~~」 「たべないの?とぉ~~~ってもゆっくりできるよぉ~? む~ちゃむ~ちゃ……しししししあわせぇぇ~~~~!!」 まりさ達の方を向きながら、ことさら美味そうに食べてみせるゆっくり共。 涙を流し、まりさ共はぎりぎりと歯噛みしていた。 ゆっくりという生物は、弱い者を苛めるのが大好きである。 どんなに性格がよさそうに見えるゆっくりでも、 自分より弱い者や無抵抗の者を見ると、たちまち嗜虐心を燃え上がらせる。 その陰湿さは、俺自身が体験してきてよく知っている。 「ゆぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎいいいいいいい!!!」 怒りと悔しさと空腹に歯ぎしりするまりさ共。 「ゆぎぎぎぎ~~~♪」 「おなきゃすいちゃ~♪あみゃあみゃくだしゃ~い♪」 マジックミラーごしに、赤ゆっくり共がまりさ共の顔真似をしてみせ、 大人ゆっくり共がそれを見て笑う。 親たちが喜ぶのを見て、赤ゆっくり共はあの手この手でまりさ共をからかう。 地獄だった。 その地獄が、食事のたびに繰り広げられた。 続く